Googleビジネスプロフィールの投稿で気をつけたい注意点まとめ

Googleビジネスプロフィール(旧Googleマイビジネス)は、検索結果やGoogleマップに最新情報を直接表示できる非常に強力なツールです。多くの店舗が無料で利用できるこのサービスを使って集客力を高めていますが、実際の運用においては細かなガイドラインが存在し、それに違反すると投稿が非表示になる、あるいはアカウント自体の公開停止などの重いペナルティを受けることがあります。

特に、医療・健康・美容系のサービスにおいては、Googleのグローバル基準に照らした際に、日常的な表現であっても「センシティブ」「誤解を招く」「誇大表現」と見なされることがあり、意図せず投稿が削除されるケースもあります。国や文化の違いに起因する表現のズレもありますが、Google側の自動審査システムが問題と判断する場合があるため、細心の注意が必要です。

この記事では、医療・健康・美容分野を中心に、投稿で避けるべき表現や、トラブルを回避する工夫について詳しく解説します。

ノートパソコンとスマートフォン、手帳にペンでメモを取る様子

✅ 禁止・制限される表現(Google公式ポリシーより)

前回の記事でGoogleビジネスプロフィールの投稿ポリシーについて書きましたが、今回は、より具体的にどのような表現がNGなのか掘り下げてご紹介します。まず、Googleが公開している「コンテンツ ポリシーとガイドライン」より、特に投稿に関する重要な項目を一部抜粋します。

・不正確なビジネス情報、誤解を招く宣伝、露骨な性的内容、暴力的な表現

・広告的すぎる内容、またはキーワードを過剰に詰め込んだスパム的投稿

・個人的体験に見せかけた虚偽の内容、または誇張された主張

・電話番号・住所・リンクの重複掲載、または不一致の情報

これらはすべて「ユーザーの安全と情報の正確性」を守るための基準です。店舗が意図せず違反してしまうケースとしては、店舗側が業界の常識で投稿したつもりでも、ユーザー目線では誤解を招いたり、Googleのアルゴリズムが違反と判定することがあります。

✅ 不適切と判定されやすい表現

医療・健康・美容ジャンルで注意すべきポイント

  • 「治る」「完治する」などの医療効果の断定
  • 「○日で痩せる」「効果バツグン」などの誇張
  • 「結果をお約束します」など保証系の言い切り表現
  • 医薬品の名称・効能の明記(特に市販薬・処方薬)

明確な根拠が示されないまま効果を断定する表現は、不適切でGoogleにガイドライン違反と見なされる可能性があります。また、厚生労働省が定める医療広告ガイドラインとの整合性も求められる領域のため、両方に配慮する必要があります。

清潔感のあるクリニックの受付カウンターと待合スペースの様子

✅ 表現トラブルを避ける実践的な工夫

1. 感覚・感情よりも事実ベースで表現する

主観的な表現より、誰が見ても理解できる客観的な内容にしましょう。施術内容や設備、担当者の資格など、明確な事実を中心に伝えるのが安全です。

⚠️ 「夢見心地の極上施術」

⭕️「国家資格を持つスタッフが担当」

⚠️ 「驚くほど気持ちいい施術」

⭕️「リラックスできる個室空間で施術を実施」

2. 断定せず、“傾向”や“変化”で表現する

「100%」「必ず」といった断定的な言葉は避け、「〜と感じる方が多い」など、経験に基づく傾向として伝えるのがポイントです。

⚠️「肩こりが治る」

⭕️「施術後に軽く感じる方も多いです」

⚠️「誰でもリフトアップします」

⭕️「フェイスラインの引き締まりを実感された方も」

3. センシティブな表現を置き換える

言葉のチョイスによって、意図せずセンシティブな印象を与える場合があります。特に美容ジャンルでは、誤解されないように注意しましょう。

⚠️「夜のご褒美スキンケア」

⭕️「乾燥が気になる夜に取り入れたい保湿ケア」

⚠️「魅惑のボディライン」

⭕️「ウエストラインの印象が引き締まったと感じる方も」

4. 煽りや誇張ではなく、特徴や数字で伝える

根拠のない「No.1」や「最安値」などは避け、実績や数字など、裏付けのある情報を使うと信頼性が増します。

⚠️「今だけ激安!業界トップの技術」

⭕️「施術60分 4,800円/3回目以降も同価格」

⚠️「日本一のゴッドハンド!」

⭕️「Google口コミ★4.0(120件以上の評価)」

デスクに置かれたノートパソコン、ノート、スマートフォンと本棚のあるシンプルな作業スペース

医療・薬機法に関する補足

投稿NGとなりやすい例:

  • サプリ・医薬品の名称記載(市販薬含む)
  • 処方薬の写真や商品ページへのリンク
  • 健康食品で「治る」「予防できる」などの断定表現
  • Before/After画像
  • 医師・患者の体験談(信頼性の錯覚を与える表現)

投稿OKの安全な例:

  • 「○○の症状に悩む方が多く通院されています」
  • 「当院は○○科の専門的な治療を提供しています」
  • 「当院は月水金は20時まで診療を行っています」
  • 「新しい空気清浄機を導入し、清潔な院内環境を整えています」

Googleが求めているのは「主張」ではなく、「ユーザーにとって有益で信頼性のある情報」です。サービスの特徴や価値を、過剰に誇張せず、正確かつ丁寧に伝える姿勢が評価されます。

✅ まとめ

Googleビジネスプロフィールの投稿は、適切に運用すれば無料で集客や信頼構築に大きく貢献するツールです。違反を恐れて何も発信しないのではなく、ルールを理解し、伝え方を工夫することで、継続的にユーザーに価値を届けることができます。