気付かずに違反してるかも!?見落としがちなGoogleビジネスプロフィールのガイドライン

Googleビジネスプロフィール(旧Googleマイビジネス)は、無料で使えるビジネスツールとして多くの店舗や企業に活用されていますが、実はその運用には厳格なルールが存在します。個人で利用しているSNSのような感覚で利用していると、知らないうちにポリシー違反となり、編集や投稿が削除されたり、更新が不承認になってしまうペナルティや、最悪の場合はプロフィール自体が公開停止されることもあります。この記事では、見落としがちなガイドラインついて具体例を交えて解説します。

屋外テーブルに置かれたMacBookにGoogle検索画面が表示されている様子

写真・動画に関するガイドラインとNGポイント

Googleが定める画像や動画のガイドラインは、非常に細かく、見落としやすい注意点が多く存在します。ユーザーの第一印象を左右するビジュアル要素や掲載内容は、自動審査アルゴリズムによっても厳しくチェックされており、品質を保つためにも基準を正しく理解することが大切です。

写真のガイドライン(Google公式基準)

  • 形式:JPG または PNG
  • ファイルサイズ:10KB~5MB
  • 推奨解像度:縦720px×横720px以上
  • 最小解像度:縦250px×横250px以上
    • ピントが合っていて明るい写真を使用する
    • 大幅な加工や過剰なフィルターは避ける
    • 店舗の実際の雰囲気が伝わる自然な写真が推奨される

最小解像度はメニューやロゴ向けの仕様で、写真欄では720px以上が実質的な基準になっていますので、写真欄に縦250px×横250pxで掲載すると品質が低い不適切な写真とみなされてしまいます。スマートフォンで写真を撮影する場合、現代の多くの機種が3,000px×4,000px程度が主流になっています。広告用の低解像度の写真素材を使い回したりしなければ、最小解像度はあまり気にする必要なく適切にビジネスプロフィールを運用できます。

オススメする写真サイズ

  • 投稿ページ: 720px×1080px以上(縦横比2:3)
  • 商品ページ: 720px×720px以上(縦横比1:1)

動画のガイドライン(Google公式基準)

  • 再生時間:最大30秒
  • ファイルサイズ:最大75MB
  • 解像度:720p以上(HD画質推奨)

30秒以上の動画も稀に投稿できますが、非表示やペナルティの可能性があるため避けるのが賢明です。

崩れた建物に張られた黄色い注意テープ

写真・動画素材のNGポイント(実務上の注意)

  • 解像度が低すぎる
    • 品質が低いと、不承認になるリスクあり
  • 広告バナーやポスターをそのまま使用
    • 告知要素が強すぎる画像はNG
  • 画像内のテキストが多すぎる
    • 全体の10〜15%以内に抑える
  • 同じ素材の繰り返し投稿
    • スパム・重複コンテンツと判定されるリスクあり
  • 肌の露出が多い
    • エステの施術など、過度な露出は不承認になる

投稿内容に関する落とし穴

投稿本文にもGoogle独自の基準があり、魅力的に見せようとするあまり誇張表現や重複投稿が増えると逆効果になります。

  • 根拠のない「No.1」表現
    • 例:「日本一の○○」「地域No.1」「圧倒的な効果」など。裏付けのない“自称”
  • 同一内容の繰り返し投稿
    • 何回も同じ本文の使い回しはスパム判定のリスクあり
  • キーワード詰め込み投稿
    • 「○○市 美容院 駅チカ 安い 予約空きあり」など、MEO対策のつもりでも過剰に詰め込みすぎると逆効果に
  • 電話番号の記載は禁止
    • 電話番号はプロフィールに記載済のため、投稿本文への掲載は禁止。CTAボタン「今すぐ電話」を活用
  • URLの掲載はOK(ただし条件あり)
    • 自社サイトや予約ページの正規URLは可。アフィリエイトリンクや短縮URLは避ける。

NGとされるウェブサイトのリンク先

「ウェブサイト」欄に入力するリンク先は、Googleが非常に重視する項目です。独自ドメインの公式サイトが最も好ましいとされていますが、ない場合は無料で作れる簡易サイトでも構いません。以下のリンクはガイドライン違反となり、ビジネスの評価に影響を与える可能性があります。

  • ポータルサイト(例:食べログ、ホットペッパー等)
  • SNSアカウント(InstagramやX)
  • 他社LPやキャンペーン専用ページ
  • グループ店全体のトップページも非推奨
ノートパソコンとカフェラテが置かれたミニマルなデスク

まとめ:正しく運用することが最大の武器に

写真や動画、最新情報の投稿は自店舗の魅力をユーザーに伝えるもっとも重要な要素です。また、多くの店舗がポータルサイトやSNSアカウントをリンクとして設定している現状ですが、Googleのガイドラインでは公式サイトの使用が原則とされています。手間はかかりますが、自社のウェブサイトをしっかり整備・運用することが、結果的に最も安定した集客につながります。

MEOとSEOはまったく別の施策に見えて、実際は互いに影響し合う密接な関係にあります。特にGoogleマップは利用者数が非常に多く、ここから自社サイトへスムーズに誘導できるかどうかが、ブランディングや集客の成否を左右します。そのため、優先的に対策すべき重要なポイントと言えるでしょう。

Googleのガイドラインを守って正しく運用することで、信頼性も集客力も大きく向上します。いま一度、自店舗の情報発信を見直してみてはいかがでしょうか。